2025年10月01日

RX-8と生きる──Be a driver, 無傷で帰宅し、9500rpmで歓ぶ

ターンパイク03.jpg

RX-8はとにかく楽しいクルマだ
これを否定する人はいないだろう

ロータリー特有の吹け上がり、軽快なハンドリング、そして操る実感──これらは他のどの車にも代えがたい。

だからこそ、この楽しさをもっと多くの人に、そして永く味わってほしいと思っている

そのために必要なのは、日常の速度域でできる小さな積み重ねと、クルマを労わるメンテナンス、そして「どう乗るか」という意識に尽きるのではないだろうか

普段の50km/hで磨ける走り──荷重移動とトラクション

RX-8は50:50の重量配分を持つFR
だからこそ、荷重移動とトラクションの扱いが走りの質を決めると思っている

ブレーキングでフロントを沈め、ステアリングを切ると自然にノーズが入る
そこからアクセルを親指でじわりと踏み込む──するとリアに荷重が移り、トラクションが後輪に徐々に伝わっていく

FRならではの「後ろ足で蹴り出す」感覚だ

これらはサーキットに行かなくても、制限速度50km/hの公道で十分に感じられる
交差点を曲がる、合流で加速する、ただそれだけでも荷重の移ろいを掴むことができる

さらに首都高──制限速度は60km/hだが──でも同じだ。
ひらりひらりとラインを選び、蝶のように舞うRX-8の軽快さを味わうことができる
こうした技術を普段から積み重ねていくことで、日常の走りそのものが質の高いもの、豊かになっていくのではないかと思っている

ロータリーの回転域を味わう

RENESIS 13B-MSPは回転数によって性格を変える

3000rpm前後:街乗りを支える落ち着いたゾーン。

6750rpm:吸気音とともに解放感が訪れる瞬間

9000〜9500rpm over(サイドポートチューン車):最後に「クンッ」と突き抜ける感覚──これはロータリーが与えてくれる至高の歓びだと個人的にもすごく痛感している

普段は無理をせず、時にしっかり回して呼吸させる
この積み重ねが、RX-8との時間をより深いものにしてくれるのだろう

オイルとメンテナンス

RX-8を永く楽しむにはメンテナンスが欠かせない
オイル、水、空気の3点は言うまでもなく、点火、冷却、センサー等々、どれも走りを支える生命線だ

俺は長年 RE雨宮のエンジンオイル「RE SupreG for NA」 を使っている
ギアオイルはPremium JapanのDELTAオイル
ブレーキ周りはすべてProject μ製で統一

俺は自分の使っている製品を誰かに押し付けたりすることはしない
オイルは宗教だと思っているからだ

オイル論争は不毛であり、他人の選択を評価するヒマがあったら、自分のRX-8を愛し、きちんと管理することに心を砕くべきだ

安心感は走りを守る投資
整備を惜しまず、永く愛してやる──それだけで走りの歓びは続いていく

公道という舞台

RX-8に乗れば、アクセルを踏み込み速さを楽しみたくなる

それを全面的に否定するつもりはない──高速域で公道を走ることもまたスポーツカー文化の一部だからだ

だが公道はサーキットではない。
歩行者、対向車、生活のリズムが存在する

本当の上手さとは、公道を信じられない速度で駆け抜けることではない

家を出て、また無傷で帰宅すること──その積み重ねこそが、誇りあるRX-8乗りの美学であり、あるべき姿だと思っている

サーキットは非日常の遊び場

サーキットは特別な場だ

でも、すべてのRX-8のドライバーがサーキットを目指すべき、とも思っていない

日常で積み重ねた知識や技術はサーキットで披露すべき、という話ではなく、ただ単純に「全開にして遊びたい人のための場所」なサーキットは楽しい、それだけだ

最終コーナーを立ち上がり、レッドゾーンまで針を振り切ってコントロールラインを通過する時

それは非日常でしか味わえない歓びであり、趣味としての贅沢だ


RX-8は、ドライバーを育て、楽しませてくれる稀有な存在だ

荷重を感じ、親指でアクセルを語り、オイルや整備で労わる

公道では無傷で帰宅し、サーキットでは遊びとして全開に歓ぶ

その両方をバランスよく持つことこそが、RX-8と永く生きるためのスタイルの一つだと信じている

これから先も、より多くのRX-8オーナー、ドライバーがこの楽しさを永く楽しめることを願う────


posted by エイトリアン at 13:23| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月30日

CAE Ultra Shifterを個人輸入してみた

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2025/7時点では問題なく日本に発送できたのですが、2025/9現在、日本への発送が制限されていました

そもそもなぜこのシフター導入を決定したか?

サーキットでのシフト操作は、どんなに工夫してもゼロにはならない。
タイムロスはほんのわずかだけど、その「ほんのわずか」を削るために努力を続けてきた。
何度かこのシフターを触る機会があって、明らかにシフトチェンジの速度が上がると確信したのが大きな購入理由。
さらに、4速から3速に落とすときに誤って5速へ入ってしまうミスを防ぎたかったというのも期待できそうだったというのも大きい

そして実際に装着してみると、サーキット以上に「街乗りが楽しくなる」という想定外のメリットがあった。
ぶぉんぶぉんとシフトを決めるときの「メカを操作している感」が当社比250%くらいで、とにかく楽しい。

これは街乗りメインの人にこそ買ってほしい、そんな感覚になる、が、金額が金額なので、なかなかそうもいかないよな、というジレンマが(笑

発注から到着まで

7/23 に ドイツ本国のCAE 公式サイトで注文、なんと7/29 には配達完了。
ヨーロッパからでも 6 日で届くスピード感。DHL の航空便は追跡も安定していて安心だった。

サイトの使い勝手

CAE のサイトは配送先で「Japan」をプルダウン選択 → そのまま PayPal 決済で完了。
Amazon 等の通販とほぼ同じ感覚で買える。
中国系ECのような「本当に届くのか?」という不安もなく、PayPal の取引保護があるので安心感はさらに強い。

英語の住所記載についてはちょっと日本とは違うルールになってるが、最近は住所を入れると英語表記にしてくれるサイトなんかもあったりするので、ほぼ悩むことはないだろう。

支払い内訳と最終コスト

黒のアルマイトがイイ、とクラフトサカモトさんに教えてもらったのでそっちにした。なので、ノーマルプライスに80ユーロが足される

サイト上の商品代金:€856.00

これらを日本輸入で購入すると下記となる

商品代金:€719.33(VAT免除)
配送手数料:€147.93
合計:€867.26(VAT 無し)
※VATというのはヨーロッパでの消費税みたいなモノ
これが日本に輸出する際は免税になるのでVATレスで換算される

PayPal 換算レート(実適用):1 EUR = 178.571 JPY
市場レート(当時):約 172.5 円/EUR

カード請求額:156,259 円(PayPal 換算後)
DHL 立替の輸入消費税・手数料:9,080 円
最終合計:165,339 円

「結局いくら?」問題と為替判断

海外通販の難点は「最終的な支払額がすぐには見えない」こと。
単純計算だと €867.26 × 172.5 円 ≒ 149,602 円。
ここに為替手数料や消費税、立替手数料が加わり、+約 15,700 円(約 10%増) になった。

為替の判断メモ:少し前は 1EUR ≒ 160 円 → 発注直前は 171 円前後。
「下がる要素なし、むしろ上がるだろう」と判断して購入。結果、9/30 時点で 174〜175 円まで上昇。
もし遅らせていたら、為替差だけで数千〜1万円の追加コストになっていた可能性あり。

個人輸入の消費税 “60%ルール”

個人用途の輸入では、課税対象価格は「商品価格の 60%」になる特例がある。
例:10 万円の商品 → 6 万円分に対して消費税がかかる。
一部品目や事業用途では対象外だが、カー用品のような一般パーツなら多くの場合適用される。
これを知らなかったので「思ったより安く済んだ」と感じた。
正直、気持ち的に「かなりラッキー!!!!」ってカンジ

DHLを使ってみて

良かった点:とにかく速い/通関と納税がスムーズ/追跡情報が細かい
気になった点:立替納税手数料(1,980 円)は必ず発生/国内便よりやや割高感あり
それでも総じて「スムーズで安心、早い」と評価できた。

また、上記関税のルールなどがなんでこの金額になったの?というのが全然わからず、DHLに質問したら本当に丁寧に回答してくれたので理解がめちゃめちゃ進んだ。
こういうのも大手DHLを使うメリットなんだと本当に痛感

まとめ

・トータル支払い:165,339 円
・発注から到着まで:6 日
・目安:商品代+送料に約 10%上乗せで見積もると近い
・サイトは Amazon 並みにスムーズ、PayPal 保険で安心
・消費税は「60%ルール」が効いて想定よりお得
・そして一番の収穫は…街乗りが想定外に楽しくなったこと!

ちょっとお高いですが、満足度はめちゃめちゃ高くて超オススメパーツです!
posted by エイトリアン at 09:57| Comment(0) | パーツ購入・投入レポート(一般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月19日

サーキット走行のあるべき姿、そして未来

サーキットは本当に特別か

サーキットという言葉には、どこか敷居の高さがまとわりついている。プロの舞台で、ライセンスを持った限られた人だけが走れる世界――そんなふうに思っていた時期が俺にもあった。
以前にもこのblogで書いたけれど実際は違う。ルールさえ守れば、誰でもコースを走ることはできる。

特別でありながら、同時に平凡でもある。プールで泳ぐことや、山道を走ることと大差はない。ただし、速度が上がればそれだけリスクも高まる。だからこそ、この遊びには「軽んじないこと」と「気負いすぎないこと」の両方が必要になるのだと思う。

プロと一般の境界線

プロのレーシングドライバーは、生きるため、食うために走っている。トレーニングも資金繰りも、すべては結果を出すための手段だ。その真剣さは尊敬に値するし、俺には到底真似できない。

一方で、食うためではなく純粋に楽しむために走る人間もいる。立場は違えど、そこに上下はない。報酬の有無に関係なく、真剣度は変わらないからだ。むしろ、見返りを求めずに夢中になれる贅沢さは、趣味として走る者の特権かもしれないとまで思っている。

整備は約束のようなもの

コースに入る前に、必ずやることがある。タイヤの空気圧を確認し、ブレーキパッドの残量を見て、油脂類や冷却水の量や状況をチェックする。走りに行く前の整備は、儀式のようでもあり、仲間との暗黙の約束でもある。

実際に、走行枠の最初の周でエンジンやデフなどから白煙を上げ、ピットに戻ってきた車を見たことは何度もある。すべてではないだろうが、基本的には整備を怠った結果が大きく起因している。または無理をしすぎたか。

幸いにして、大きな事故にはならないことがほとんどだが、本人の落胆と、コース上に撒かれたオイル処理剤を見れば失望するし、周囲からもため息や恨み節も聞こえることもある。

整備をしないで走るというのは、単に自分のリスクではなく、同じ場にいる全員に迷惑をかける行為だと言っても言い過ぎではないだろう。

「趣味だからこそ走りだけじゃなく、整備や準備も本気で」。その姿勢が、この場所に立つための最低条件だろう

装備は成長に合わせて

安全装備は、いきなりすべてを揃えなくてもいいというのが俺の持論だ。最初からフル装備で挑めば安心感はあるだろうが、現実には費用が重くのしかかり、続ける余裕を奪ってしまう。大切なのは、走りの進化に合わせて少しずつ整えていくことだ。

最初に入れるべきはバケットシート。体がしっかり固定されれば、余計な力を使わずに操作に集中できる。次に4点や6点ベルト。ブレーキングで体がぶれなくなり、ライン取りが安定する。そこからレーシングスーツやグローブ、シューズを加えれば、長時間走っても疲れにくくなる。最後に、さらなる速度域に挑むようになったらHANSなどを考えればいい。

安全装備は単なる保険ではない。実はタイムアップ、チューニングパーツと言っても過言ではない。実際に、初めてフルハーネスを導入した方が「こんなに違うのか」と笑っていた姿を思い出す。

装備は守るだけでなく、走りの質そのものを変える。だからこそ「自分の段階に応じて揃える」ことが、最も現実的で誠実なやり方だと思う。

マナーという目に見えない壁

サーキットは一人の舞台ではない。速い人も、遅い人も、初めての人も、同じコースを走る。だからこそ、互いを尊重する意識が必要になる。

譲られたときに軽く手を挙げる、それだけで雰囲気は和らぐ。ピットで順番を待つとき、目が合えば軽く会釈する――そんな小さなやり取りが不思議と安心感を生む。速さの比較以上に、こうした信頼感の積み重ねこそがサーキットを成り立たせているのだと思う。

出費とどう付き合うか

サーキット走行は決して安くはない。ガソリン、タイヤ、ブレーキ、走行料金――ひとつひとつの積み重ねが財布を圧迫する。
けれど、無理をする必要はない。限られた予算でやり繰りし、工夫しながら続けるのもまた楽しみの一部だ。中古のタイヤやホイールをヤフオクなどで入手したり、仲間とオイルをまとめ買いしたり。そういう知恵も含めて、この趣味のリアルだと思う。

無事に帰ることがゴール

どんなに充実した走行でも、最後にクルマを止める場所はやはり自宅の駐車場だ。そこに無事に戻ることが、この遊びの本当のゴールだと思う。

ピットロードを戻ってきて、仲間と「今日は楽しかったよね」と笑い合い、帰りのファミレス等でクルマ談義に花を咲かし、帰宅して今日の楽しかった一日を振り返る。その瞬間までがサーキット走行だと思う───

タイムを削りたい気持ちは誰にでもある。けれど、限界を超えた挑戦は、一瞬で全てを失わせる。上達の近道は「安全に反復すること」であり、無事に帰ることこそが次の一歩をつなぐ唯一の道だ。

未来への不確かさ

ただ、この遊びがいつまで続けられるのかは誰にもわからない。いつも言ってるが、あなたが通ってるサーキット場が突然明日に閉業となる可能性は十分にあるし、内燃機関の車両自体が時代に押し流される日も来るかもしれない。

モータースポーツ的な遊びが社会に許容されているのは、実は奇跡のようなバランスの上に成り立っているのを忘れてはいけない。
だからこそ、今走れること自体が尊い。次のシーズン、次の十年に保証はない。一本一本の走行が、かけがえのない瞬間なのだ。

サーキット走行は、特別でもあり、平凡でもある
ただひとつ確かなのは、永遠には続かないということ──

だからこそ、今日走れることに感謝し、クルマを整え、安全を守り、無事に帰る。その当たり前の積み重ねが、未来に残る記憶を形づくっていく。
サーキットは単なる遊び場かもしれない。けれど、今ここで味わえる時間は、間違いなく特別なものだ。

これから先も、できるだけ永くこの場を俺は守っていきたい──

posted by エイトリアン at 20:50| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月08日

■筑波サーキットのシャワー室が2025年リニューアルしたエイト!

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 昨年から楽しみにしていた、筑波サーキットのシャワー室リニューアル
 とうとう試してきたので、利用方法や中の様子などを紹介したい

 筑波サーキットのシャワー室の歴史を刻んでいる俺wがやらねばならぬ、そのような謎の義務感に駆られ、いざ鎌倉、いや筑波サーキットシャワールームへ!

(参考)
■筑波サーキット シャワー初体験!体験レポートだエイト!(2008年06月08日)
■富士スピードウェイのシャワー室を使ってみたエイト!(2017年09月13日)

<施設概要>
 筑波サーキットDゲート(守衛さんのあるスポーツ走行、走行会などで入場するゲート)入って左手にある、旧トイレの位置にある

 シャワールームは、男性用x1、女性用x1のそれぞれ1つずつ

 利用料金は、15分500円

<利用方法(暫定版>
 現時点では筑波サーキット事務局(守衛室の後方20mくらいの場所にある) 1Fでシャワールームを使いたい旨を伝え、その場で500円を支払い鍵とキッチンタイマーを受け取る

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 このタイマーは事務局からシャワールームまでの移動の時間のバッファ5分を含めた20分がセットしてあり、その時間内に戻ってこなければ更に500円が追加されるという仕組みとなっている。
 ズルできないように、事務局側でも同じ時間でセットしたタイマーを持っている

 すなわち、シャワールームは事務局が空いている時間帯にしか使用できないこととなり、現在は9:00〜17:00までの利用に限定されている

 将来的には自動課金のシステム(QRコード等)を検討しているとのことだが、当面はこの運用となるとのこと

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 シャワールームはこのような内観
 非常に広い

 荷物もたくさん置ける、が、鍵を開けたりすることを考えると、片手に収まる程度の荷物でほぼMAXだろう

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 ただ、以前のシャワールームのように、荷物が濡れるのをシャワーカーテンで防いでいる、というような仕様ではないのでそのあたりは非常に良い

 なお、結構ビシャビシャになった状態でシャワールームから出ることになるので、自分でも足拭き用のタオルなどは用意しておいた方が良いかもだ
 筑波側で用意されている足拭きマットは、あくまで床を濡らさないように、という程度のものだった

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 シャワールームはトイレ同様、ドアの外は外気にさらされている状態であり、ドアの隙間も多少あるため冬場のシャワールーム内はかなり室温が低いことも想定される

 低温注意、だ

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 また、本当にシャワーだけしかないので、シャンプーやボディソープなどは旧シャワールーム同様、自分で用意しなければならない

 富士のシャワールームと比較すると、少しファシリテーションレベルでは落ちてしまうが、そこは筑波でここまで用意してくれてるってことで感謝感謝なので全く問題ない

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 なお参考までに富士のシャワールームはこんな感じ

シャワー01.jpg

 なお、シャワールームにはパウダーゾーンのような洗面設備はないため、トイレの設備を利用することになる

 ドライヤーなどもコンセントはあるので使える
 鏡もキレイだし文句なし

 ということで、シャワールームを使ってみたわけだが、やっぱり心地ええ
 500円と少しシャワールームとしては割高な部類だが、誰でも彼でも使って汚されたり壊されたりってのを考えると、俺はこのプライシングの方が良い

 高いなって思った人は絶対使わないで
 一室しかないので、使いたい時使えないのイヤだからw

 でもホントリニューアルマジありがたや!

 筑波サーキットよ、いつもありがとう!!


posted by エイトリアン at 18:47| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月03日

走り続ける者たちの2025年

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新春、まだ空気の冷たさが肌に触れる朝、静まり返ったガレージに響くロータリーエンジンの音が新しい年の始まりを告げる

その低く力強い鼓動は、まるで挑戦の序曲のように響き渡る──2025年、すべてが動き出した

筑波サーキット、いつものコース、いつものコーナー
だが、路面のわずかな変化や風のささやきが新たなドラマを生む

今年の目標は58秒台
気温や気圧、風の抵抗さえ味方に変え、限界のさらに先を見据える
その瞬間、時が止まり、魂が叫ぶ

すべてが一つになるあの感覚を目指して

十勝スピードウェイ、果てしなく広がる空とストレート
去年のガス欠、悔しさを噛みしめたあの日

だが、それもまた物語の一部

今年こそ、1分27秒台を掴み取る

風景が流れる中、目指すのはただひとつ

速度ではなく、心の中の静寂を手に入れるために

オートポリス、山々の影に包まれるテクニカルなコース

2分0秒台の壁は高く、険しい──だが、挑む価値がある
その先に待つのは、新しい自分
タイムの向こう側に広がる未踏の領域を目指して

1月26日、第一回エイトリアンカップ&ロードスターストライク

車と人が紡ぐ物語が交差する日

このイベントは単なる競技会ではない

仲間たちと共に未来を描くための一歩

今年の最大の挑戦

そして、最も大切な目標

ふと、心が問いかける──今進んでいる道は正しいのか?

答えはすでにある

進むべき道は、ロータリーエンジンの鼓動が教えてくれる、路面に刻むタイヤの跡が示してくれる

それが、正しい道かどうかを問う必要などない

道は続く──どこまでも

幼い頃、胸の奥に抱いていた夢がよみがえる

風を切る喜び、限界を超える興奮

それは、今も心の中で消えることなく燃え続けている

挑戦の果てにある景色──そこには、言葉では表せない何かがある

絆、努力、そして何よりも走ることの歓び
そのすべてが人生の一部として刻まれる

2025年──駆け抜け続ける者たちにとって、ゴールはない

ただ、走り続ける限り、新たな未来が広がり続ける

その一歩一歩が生み出す軌跡こそが、誰かの明日への希望となる

そう、すべてを照らし出しながら──

posted by エイトリアン at 09:58| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月31日

エイトリアンの2024年:白煙の向こうに見たもの

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 走るということ、それはハイグリップタイヤが路面を掴み、エンジンが叫び声を上げ、風が耳元を突き抜ける感覚

 ただ速さを追うだけではない──そこには、僕自身を試し続ける『意味』がある

 2024年もまた、僕はその答えを求めて走り続けた

 筑波のスリックタイヤで刻んだ58秒台
 TC1000での37秒4

 手にしたはずの結果が「もっと」を求める執念に変わる瞬間だ

 鈴鹿ではガス欠症状に泣かされ、富士の走行会では目標タイムに至らない悔しさが胸を焼いた

 何度も壁にぶつかりながら、それでもアクセルを離すことはなかった
 僕にとって走ることは挑戦そのものであり、諦めることは大げさに言えば、死と同義だ

 北海道は十勝の大地で迎えたエイトリアンカップでは、クラブマンコースで29秒フラット、Jrで49秒台、そして苫小牧で食べた海鮮丼、どれも僕の中に刻まれた鮮烈な記憶だ

 けれど、心のどこかで「次はどんな走りをする?」という声が常に響いていた

 伏見稲荷で誰もいない千本鳥居の静けさに包まれても、その問いだけは消えなかった

 僕と愛車との関係は決して平坦ではなかった
 マフラーからグラスウールが飛び出し、エアコンが冷風を失い、エンジンは白煙を上げている

 それでも、原因を探り続けながら僕は可能性を信じた
 走り続けることでしか見えない景色があるからだ──

 二度と走ることができなくなる青森スピードバーク、ここを走ることにも僕は強い意味を見出す
 かつて仙台ハイランドを失った時に感じた、あの喪失感を二度と味わいたくない、それだけを考えていた

 そしてタイヤを削るマシーンに興奮し、愛車の調子を取り戻す一瞬一瞬に、僕は確かな手応えを感じる

 オートポリスでの2分2秒台や筑波の最終戦でギリギリ59秒を切ったときの感覚
 不調なエンジンを抱えながらも、僕と愛車はその瞬間にすべてを懸けていた

 完璧ではない。それでも走る価値がある──そう思えた

 この一年、僕が手にしたものはタイムや記録だけじゃない
 VALINOタイヤのテストで見えた新たな可能性、走行会で交わした仲間との笑顔、遠征先の各地で触れた静寂──それらすべてが、僕の走りを支える「意味」を形作っていた

 まだ白煙を吐き続けるエンジンと共に歩む、ゴールの見えない道

 それでも僕は信じている

 アクセルを踏み続けるその先に、まだ見ぬ景色があると──

 それはタイムという数字ではなく、もっと深く、もっと大切なものだ

 果てなき道は恐ろしい、でも、その先の可能性が僕を駆り立てる

 ──2024年が終わり、振り返る間もなく、僕はまた次の走りに向けて準備を始めている

 愛車が鼓動を止めるその日まで、僕は進む、アクセルを踏む

 それが僕の選んだ道であり、見たい景色がある限り、物語はまだ終わらない

posted by エイトリアン at 19:34| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月16日

■エイトリアンカップの2クラス、Absolute・Enjoy〜絶対と楽しさのはざまで〜

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──サーキットとは、不思議な場所だ

そこに一歩足を踏み入れると、日常が遠ざかり、異世界の風景に引き込まれる。冷え切った冬の朝、冷え切ったパドックに差し込む光は柔らかく、それでいて鋭い

ピットロードに並んだ車たちは、ただ静かにその時を待つ

その静けさの中には、期待と不安が幾重にも折り重なり、ドライバーたちの心拍と共鳴している

──エイトリアンカップは、そんな場所で始まる

AbsoluteクラスとEnjoyクラス、この二つのクラスは、一見すると相容れないもののように思える

Absoluteクラスは「自由」の象徴だ
レギュレーションの範囲内で可能な限りの改造が許され、ドライバーはその自由の中で自分の限界と向き合う

速さを求める者、操作性を追求する者、あるいはただ「自分の車」を極めたい者──目的は違えど、すべての想いがエンジン音となり、タイヤの軋みとなってサーキットに響く

それは人生そのもののようでもある

夢と挫折、努力と歓喜

そのすべてが車の挙動に宿り、一周一周のラップに刻まれていく

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一方のEnjoyクラスは、Absoluteとは対照的に「制約」を持つ

その制約が競技の純粋さを際立たせる
タイヤは225/45R18のダンロップZ3に限定され、当日のタイヤ交換は禁じられ、助手席外しや軽量化も許されない

制約・制限の中で、ドライバーたちは自身の技術を頼りにコースを攻略する

余計な要素がそぎ落とされるからこそ、走る楽しさがむき出しになる瞬間がある
私はこのクラスにこそ、愛車でのサーキット走行の本来の楽しみ方を見出すのだ

それは車を操ることの喜びであり、同じ条件で勝負することで生まれる緊張感だ

AbsoluteとEnjoy───この二つを並べたのは、実は私自身の中にある二つの相反する思いが形となっているからだ

自由、そして絶対を追い求めると同時に、縛られた中での創意工夫やサステナビリティを楽しみたいという矛盾

それは私だけではないだろう。ドライバーたちもまた、日常の中で自由を求め、時に制約の中で生きることに美しさを見出している

サーキットという非日常の空間だからこそ、その両方を体現する場所を作りたいと考えた

特にナンバー付きの車両でサーキットを楽しんでいるのなら、なおさら、だ

Absoluteクラスのドライバーがコントロールラインを超える時、彼らの胸に去来するのは達成感かもしれない
enjoyクラスのドライバーがエンジンを切る時、彼らの顔には穏やかな笑みが浮かぶかもしれない

その瞬間の感情はそれぞれ異なるだろう

だが、一つだけ確かなことがある

それは、この一日が両者にとっても忘れられないものになるということだ

かつて、あるドライバーが言った
「速さを求めるのは怖い。でも、そこにあるのは怖さだけじゃない。走るたびに、過去の自分を超えた気がするんだ」と

その言葉を聞いた時、私はハッとする

自由と制約

速さと楽しさ

それらすべてが、ドライバーにとってはただ一つの感覚──「走る」という行為に収束していくのだろう

今日もまた、サーキットには朝の光が差し込む
パドックの中で、Absoluteクラスのドライバーはエンジン、そしてタイヤを温め、Enjoyクラスのドライバーはタイヤの空気圧を調整し、自身の身体を動かし暖める

それぞれが異なる道を走るが、ゴールラインを越えた後、彼らは同じ空を見上げるだろう

薄暗くなる夕空の中、ふと漏れる笑い声が聞こえる
その瞬間、このイベントが生み出したものが、確かに存在していたのだと感じられる

時が経ち、この日のことを思い出す頃、彼らは何を感じるだろうか
Absoluteクラスの速さに身を震わせた者も、Enjoyクラスの仲間と笑い合った者も、記憶の中のサーキットは同じように美しく輝いているはずだ

その時、彼らの心に浮かぶのは、きっとこうだ

「あの時、僕らは確かに走っていた」と───

エンジン音が遠ざかり、コースには静寂が戻る
その静けさは、まるで次の朝を待つようだ

AbsoluteもEnjoyも、すべてが一つの輪の中に収束する

エイトリアンカップはそんな「時」を紡ぐ場所でありたい

それが私の願いだ

posted by エイトリアン at 15:20| Comment(2) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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