ゼクノーバタイヤの購入がわかりづらいので、リンクを貼っておきます。
ゼクノーバ販売 公式サイト
タイヤ購入が直接サイトからも行える様になったようです。
ゼクノーバ販売 ショッピングサイト
昨年の12月23日のエイトリアンカップに於いて、ゼスティノの後継との異名の高い、ゼクノーバ(zeknova、ゼクノバ)タイヤのテストを実施した。
その際は、TYPE-Sという、路面温度0℃でも食うというソフトコンパウンドのものであり、やはりグリップ走行を行うにはそのコンパウンドでは厳しく、TYPE-Hというハードなコンパウンドを再度テストさせてもらったのでそのレポートを行いたい。
柔らかいTYPE-Sのテストレポートはこちら
TYPE-Sの場合、街乗りもしっとりしていて乗り心地も良く、すごく柔らかい印象ではあったが、TYPE-Hはまるで別物。カチッとしていて、むしろ硬い。こんなに違うのかと思うくらい別物だ。
なお、タイヤの見た目は全く変わらない。同じ窯でコンパウンドだけを分けて作っているとのことで、刻印なども一切無い。
今後中古が流通した際にはこのあたり見分けは厳しいのかも?との疑問も出たが、当然そんなことは流通段階でもゼクノーバ社も考えていて、何らかの見分けの付く刻印などを準備するとのこと。現時点ではまだそれら区別のマーキングなどないが、今後は大丈夫とのことで安心して欲しいとのこと。
2019年4月27日追加情報
TYPE-SとTYPE-Hが同じR1に存在するのは良くないとのことで、ゼクノーバさんが以下のツイートをされていました。
@zeknovajapan「弊社でも間違えてはいけないので次回から現在のタイプSはrs606 R2で製造予定です。」
つまり、R1はTYPE-Hだけになり、TYPE-SはR2ということ??
@zeknovajapan「R2は製造しておりませんのでtw140のタイプSに変更予定です。」
ということらしい。なるほど!
それから話題になったラーメンマーク。
理由はわからないが、265には付いていて、275には付いていない、という状況らしい。これもTYPE-SだからとかTYPE-Hだからとかはなさそうだ。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ1本目
この日の気温は7℃程度。10時からのコースイン。
路面は完全なドライ。
空気圧のターゲットを温間2.15〜2.2を目指していたため、コースイン時は2.0からスタート。計測1周目も意図的にブレーキをやや遅らせたり、1ヘアで全開コーナリングなどを試してみるが、やはりリアがブレイクしたり計測1周目から全開で行けることはない様子。
LAP2で行ける感触だったが、他車に詰まりそうだったため一旦ピットインし、3周目からアタックを実施。
LAP3:1.04.032
LAP4:1.15.439(他車やり過ごしあり)
LAP5:1.03.693
LAP6:1.03.466
ベストのLAP6のセクタータイムは以下
1分3秒466[Sec1]26.081 [Sec2]26.164 [Sec3]11.221 [Topsp]165.771km/h
※比較用:RS606 TYPE-Sのベストタイムのセクター
1分3秒848[Sec1]26.329 [Sec2]26.315 [Sec3]11.204 [TopSP]165.822km/h
LAP7でアタックをしていたところ、熱ダレを感じたためアタックを終了しピットに戻る。
エア圧はこの時点で
左前2.45 右前2.4
左後2.45 右後2.4
最後のLAPがベストであったので、高いエア圧が良いのかもしれないが、敢えてLAP3は低いエア圧で行ってみることとした。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ 2本目
インターバルは20分なのでそれほど冷えないが、冷間1.8でスタートしてみることとした。
グリップレベルがどの程度変化するか?
走行してみると、エアが低いと少しヘアピンなどでの回頭性が落ちる様で、筑波2000だとやや厳しい感覚。高速コーナーはやや良いかもだが、トータルとして見たら、エアは上げた方が良い。
計測1周目はやはり良い感覚ではなく、1分4秒、それから他車との間隔を見据えながらアタックを繰り返し、トータル7LAPする。
このヒートのベストタイムは1.03.651。1本目の方が良いタイム。
1分3秒651[Sec1]26.063 [Sec2]26.275 [Sec3]11.313 [Topsp]166.001km/h
連続アタックができること+LAPも3秒台で安定していることからも非常にレベルの高いタイヤだと思われる。もちろん最新の他のラジアルタイヤと比較すれば、グリップレベルは最上級ではない。特にステアリングを切った最後の一拳分、ここがRE-71Rなどはついてくるが、ゼクノーバタイヤはそこまではない。
また、やや縦のトラクションという面では国産上級タイヤよりも落ちるイメージ。が、これは本当に「やや」というレベル。
ヘアピンなどはもしかしたら得意ではないのかもしれない。ミニコースより少し大きめの、高速コーナー主体のコースの方がより良い結果を得られるのではと思われる。
ピットに戻ってきてからのエア圧は、
左前2.0 右前1.95
左後2.0 右後2.0
という結果だった。
走行後のタイヤをチェックしてみるが、TYPE-Sで顕著だったブロックのヨレのようなものは一切発生しておらず、非常にキレイなトレッドパターンを維持。
トレッドウェアが140のため、トレッドウェア200の他のタイヤよりは摩耗は早いかも知れないが、RX-8で3秒を寒い時期に叩き出せるこのタイヤ、ゼスティノの07RS亡き今、その後継として十分以上の力を発揮してくれるものは間違いない。
特にRS606、275タイヤがラインナップされていることが大きい。
今回のテストでは、265ではなく275でTYPE-SもTYPE-Hもテストを実施したが、やはりRX-8には275/35R18の相性は非常に良い。
価格が数千円/本 やや高いが、275の選択肢も十分アリだなと思われる結果だった。
現在の価格RS606 R1 H の場合、1本・税・送料込みで下記価格になっている。
265/35R18⇒19,680円
275/35R18⇒24,780円
しかし、プレミアムジャパンさんではエイトリアンカップ参加者向けに特価を準備しているとのことで問い合わせて見て欲しい。結構イイ価格が出ている様子!
今回2回に渡りタイヤテストをさせていただいたZeknova Japan 販売様には深く感謝したい。
エイトリアンカップもTireLimitクラスが次のタイヤを探してみんなが困っている中、皆さんのタイヤ選択の参考になれば幸いだ。
これまたユーチューバー大井さんによる、当日の模様についても収めてあるのでそちらも参考にして欲しい
また、ゼクノーバ公式サイトにもインタビューが掲載されているので、そちらもまたどうぞ!