
レースシミュレーターという話はよく聞くし、eSportsなどでもレースゲームは話題になったりするし、プロレーサーもみんなレースシミュレーターを使っている、というが、結局Gも感じないしシミュレーションでもなんでもなく、コースを覚えるとかの目的にしか使えないよな〜って思っていた。
ただ、俺はその目的であれば自分のPCでrFactorを起動し、ゲームパッドでコースを覚えるってのは良くやっているので、それは同じかなと思っていた。たださすがに今回はオーストラリアまで行くので、ちゃんとしたシミュレーターを使ってやってみたいなって思ったことと、どうせなら走ったことある人にアドバイスも受けたい!ということで、都筑にある
130R YOKOHAMAに行ってきた。
ここはプロレーサーの織戸学さんが経営しているお店で、織戸さんはWTACにも出場していたこともあり、どうせなら130R YOKOHAMAの織戸さんのスクールも受けよう、ということで訪問してきた。

お店もシャレオツな感じでイイ。
で、最初は織戸さんとWTACの話や、コースの話などをしたり。
そして自分のクルマやタイム、それからシミュレーターは得意でないという話をしたり。
それから走行を開始する。コースはもちろんシドニーモータースポーツパーク。車両はS2000のスリックを履いたクルマ。
RX-8なら似たような感じだろうということで。
で、良くわからないままいきなりスクールが始まっていた様だ(笑
最初の数周は、まずはシミュレーターに慣れてみよう!ってことで走ってみる。やっぱり違和感がある。
織戸さんからは「走っているうちにみんな実際の走行と同じだねって言い始めて、そのうち違和感はなくなるんだよ」と。
んなわけないわな
と思いながら走っているが、ここのシミュレーター、ブレーキがほんと秀逸。今までのシミュレーターだと、ブレーキを踏むとスカーってロックしてクルマが止まらなかったりするのが、ちゃんと自分の感じる踏力で踏んで制動力がそれに応じて発生する。素晴らしい。
いわゆるドッカンブレーキをやってもちゃんと想定通りの減速が得られる。コレは!?
そしてだんだん俺も慣れてきて、少し走ってみるが、やはりいまいち走りにキレがない。で、織戸さんが同じコースを走って手本を見せてくれることに。
さすがうめえ!(笑
それから織戸さんから「じゃあアタックをしてみようか。もう大丈夫だよ。」という謎の太鼓判を押されて走行をしてみる。
後ろから、「ハイ、ここでブレーキして。遅い。突っ込みすぎ。ステアはもう少し早めに。アクセルはここで入れない。そうそう!」みたいなアドバイスをずっとしてくれる。
「じゃあ今からタイムアタックと考えて走ってみよう。集中して!」
みたいにして、アタックをしたり。
この頃になるともう、シミュレーターで走ってるというより実車で走行している感覚に近い。
あれ?織戸さんが言ってたこと、ホントだわ!?
もう自分が実際に走ってる様な感覚に陥った。 ちょっと自分でもびっくり。やはりブレーキが秀逸なのかも。油圧ブレーキで、俺がこの感想を述べたら「ちょうど昨日、ブレーキの調整とかしたんですよ。しておいてよかった・・」って言ってた(笑
ヒールアンドトゥもやりやすく(実際はドグミッションみたいなのでやる必要はないんだけど、実車では必ず必要なので無駄でもやることにしてるのだが、それもいい感じでできる。
あと、車体が少し動くのもいい。なんつーの?油圧でなんかシートが動く。あと、シフトアップとかすると「ガコン」ってなったりするが、そういうギミックはいらねえ(笑
シドニーモータースポーツパークだと2コーナーから3コーナーに向けて登って下るので少しブラインドみたいになるんだけど、その辺の「見えない」という感覚も体験できるのもすげーでかい。
集中力が切れると途端にミスしたりスピンしたり。シミュレーターで良かったって思うことも(笑
なので連続でずっとは走れない。やっぱ俺、耐久レースとかかなり向いてないんじゃないか?(笑
で、この日は織戸さんがサクッ1分38秒1を出して俺がなんとか39秒8で39秒台。1秒8も違ってるって、やっぱプロとの差、厳しいナ・・。
この日はたっぷりこんなスクールと走行をやって
20,000円。
えっ!?個別のスクールで?しかも走行費も含んで?やっす。
でも織戸さん忙しくてなかなかいないみたいで、今回は前日に連絡してたまたま織戸さんがいたからサクッとOKだったが、なかなか難しいらしい。
その後もフリー走行に通ったりしている。この場合1時間8000円(キャンペーン中

そして先日、やっと38秒台に入った。入った時もおっしゃ〜!と叫んじゃった。この辺も実車っぽいよナ(笑
あ、ソングパートは入れてないケド(笑
このログがまたアドバイスの塊で、「ほら、ココでこのブレーキングしてロスしてるでしょ」みたいなのを受けられるのもイイ。織戸さんのデータがあるから、それとの比較でスタッフの方から話をしてもらえる。MOTECのロガーってわかりやすいね。
とりあえず実際にオーストラリア行く前に、織戸さんの38秒1のタイムは抜いてから行っておきたいところだ。
もう少し通ってみよう。
正直かなり俺の中ではシミュレーターアリアリになってきてるので、筑波59秒台を狙うのにも改めて自分のドライブを見直すという意味でもいいのかも。そんな風に俺の中でシミュレーターの位置付けが変わってきている。
なんつってもパーティレースで、eレーサーの冨林さんが圧倒的な速さを見せつけてくれていて、ソレを見るともう、やはりこの手の世界に入らない手はないなって思ってきたのも事実・・・。
ちょっとガチで色々考えざるを得ない。速さへの渇望はとどまるところを知らない。