2020年08月19日

■噂のVALINO VR08GPの最終β版タイヤ VR00β 先行モニタータイヤが来た!(届きたてホヤホヤ)

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 ドリフトではメジャーなバリバリVALINOが満を持してグリップタイヤに進出。その名もVR08GP。今回導入するVR00βは先行モニターのβ版という位置づけで、サイズは265/35R18に限定、価格も19,800/本として販売された。なお、まだ装着もしていないので実走行インプレは少々お待ちください。

 本タイヤ、ADVAN A052などの国内フラッグシップハイグリップタイヤを最終的にはターゲットにしたいとの意気込みではあるが、そこまで至るにはまだ開発に時間を要すると正直な話も聞いており、現時点ではまず、私も愛用しているZEKNOVAのRS606や、DUNLOP Z3あたりとの比較ができればと考えている。

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 なお、β版だけの話なのかVALINOの文化なのかわからないが、タイヤが箱詰めで届いた。生まれて初めての経験でちょっとびっくりした。

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 先行モニターのフライヤーや、なんとステッカーまで付いているので、このために箱詰めになっているのかもだが、正直・・箱は・・いらない・・(笑

◆タイヤの見た目
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 早速外観チェック!
 このblogの見出し画像にもしてあるが、タイヤパターンはまぁもうハンパないやる気満々。
 A052的なパターンでもあるし、ある意味5fivexのGerun Ultraの様なハーフスリック?の様なイメージとも言える。溝はあるといえばあるが、ほぼないと言っても過言ではない薄さだ。

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 アウトサイド、つまり車体の外側の面には、バーン!とVALINO VR00βの文字が。こういうマーケティングはとても良いと思う。手間もお金もかかるのでなかなかやりづらいだろうが、パッと見てすぐ使ってる人がわかる。特に今回は先行β版ということもあり、アーリーアダプター、すなわちこういうタイヤにすぐチャレンジする人、というのがわかるのは、サーキット内での交流にも役立つので、プロではない自分の様なサーキット愛好家にもありがたい。

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 タイヤは、日本設計中国製造、と、最近の流行りのアジアン?タイヤの傾向。

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 タイヤの製造週などは、ちょっと他のタイヤと刻印の仕方が違っていたのでコレで良いのかはわからないが、とりあえず2020年の27週であると思われる。

 なお持ってみた時の重さは、ちょっと重いかも?だ。
 価格からも推測できるように、ケプラーを使ってるとは想定できないため、剛性を出しながらもグリップを高めるために、カーカスやワイヤーのテンションを上げるのではなく、ビード部のワイヤーなどを多く使い、そのために重量が増しているのでは?と推測する。このあたりは安価なアジアン系のハイグリタイヤでは仕方がないところか。

◆タイヤの設計

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 タイヤにはUTQGの表記もなされている。
 開発版だからか、製品版もなのかは不明だが、TreadWareの表記はない。
 触った感覚では柔らかい感覚で、いきなりド溶けな感じではない、腰がある感じ、という感触。BSのRE-71RやA052に近い感覚なので、勝手に推測した感じでは、TW180〜200あたりではないかと思われる。なお、なんの保証もない「触っただけ」というTWの値を語るには無意味な話なので、タイヤオタクの戯言と思っておいてもらってちょうど良い。

 Tractionはいわゆるウェットグリップだが、AA。まぁ、こればっかりはパターンも結構影響してくるので、UTQGの表記を鵜呑みにするのも、というところか。

 Temperature、熱ってことだがいわゆる耐熱性、放熱性の項目もA。つまり全部最高レベルにある!って意気込みのタイヤってことになる。

 なお、UTQGは盲目的に信じる様なものでもないので、この辺は参考値ということで捉えてもらえれば。

 なお、メーカーの方に、本タイヤの現時点での想定性能を聞いたところ、今回投入しているコンパウンドは、アタック1〜2周でピークを迎えてあとは終わり、というようなあまり尖らせたものではなく、ある程度周回もこなせる仕様となっている、とのこと。

◆新品時のタイヤ残溝

 イチバン気になるのがこの残溝だ。
 最近のハイグリの傾向は、溝を浅くしてよりブロック剛性を高めていく、という方向であり、下手すると半分は薄い穴をいくつかもうけるだけ、とか、半分はスリック構造、みたいにそもそもブロックを少なくしていくという、それいいの!?って極端な例もあったり。

 今回のVALINO VR08GP(VR00β)も若干極端な方向に片足は突っ込んでいそう・・ではあるが、ギリギリ守り切った、みたいな印象。

 じゃあ早速残溝を。

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 イチバンIN側の溝は約5mm。

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 真ん中の溝もIN側とほぼ同じ。5mmか4.99mmかというところ。

 参考までに。
 A052 5.1mm
 RE-12D Type-A 4.9mm
 RE-71RS 5.2mm
 RE-71R 5.8mm
 ZEKNOVA RS606 6.5〜7mm

 こうしてみると、以下にVR00βが残溝で攻めているのかが良くわかる。

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 そして来ちゃったこのアウト側の溝?

 パイセン・・どうなのよ、溝って言っていいのかしら・・(笑

 えーと、1.8mmくらいwww

 ヤフオクで残溝1.8mmですとかのタイヤだったら、スリップサインが1.6mmとして、ほぼスリップで終わってるタイヤって感じだぜ。
 正直ここは、おまけ程度にちょっと溝作ってみましたってだけだろう。
 すなわち、このゾーンは実質スリック的な動き、ブロックがない、といえる。が、1.8mmとはいえ縦溝があるのはでかいので、ウェット路面に於いて、少なくともこの溝があるうちはまだ排水性は多少、いや、少しは、いや、ちょっとは期待できるのかもしれない。

 が、別に書いていて思うが、皆さんあんまりウェットグリップ興味ないですよね。このタイヤ履きっぱって人も少ないだろうし・・。
 でもラジアルタイヤである以上、走行中にウェットになることも当然想定され、あまり極端なパターンはやはり推奨しづらい。そういう意味では、IN側の2本の縦溝は十分な太さも設けてあるし、アウト側も一応縦溝があるということで、公道走行に極端な危険さがあるようなタイヤではないだろう。この辺はきちんとメーカー側のモラルが働いているといえる。

 以上、とりあえずタイヤが届いてからわかる範囲のレポートなる。

 次回、サーキットでの実走行で、VALINOのVR00βの性能を確認し、レポートしたい。


 
posted by エイトリアン at 10:59| Comment(0) | VALINO VR08GPレポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

■ケミテッカーエイトリアン復活!水温がめちゃ下がった!

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 RX-8調べ外気温30℃の時に出かけたら、エアコン全開でちょっと渋滞にハマると、なんと水温が105〜108℃までイッてしまう。
 コレはヤバいと思い、正直以前の自分のレポートでも「最高温度は変わらない」という結論に至っていたが、それでももう一度チャレンジしてみようということで、ケミテッククーラントPG55RCを投入することにした。

 なお、この日のコンディションとしては以下の状況
 1.街乗りでエアコン全開状態
 2.渋滞だと100℃を余裕で超える
 3.高速に乗り冷やしていてもなぜか状態によってエアコンonだと102℃くらいまで上昇してしまう
 4.仕方がないのでエアコンを切って高速を走行すると92〜3℃まで落ちる
   高速の速度は100km/h程度 6速3000〜3500rpm程度

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 以前に購入しておいたケミテックPG55RC!

 交換して、帰りに衝撃を受けた。

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 エアコンonでも92〜4℃程度で安定。少し抑えめの速度で走行すると90~91℃くらい。
 エアコンoffで走行すると、87℃〜89℃まで行ける。

 うっそやぁ〜ん。

 ぜんぜん違う。なにこれ。あっても、最高温度で2〜3℃下がるかなぁと思ってたら、5〜6℃程度下がってる。コレはでかい。
 なお、2月にサブタンクを交換しているので冷却水は古くない。
 それでもこんなに違うんだとわかって、衝撃的。

 なお、こんなに水温がそもそも高いのは、もうエアコンコンデンサーの目がかなり詰まっている状況だからっぽい。俺カー、ラジエーターもエアコンコンデンサーも23万キロ使いっぱなしなので、さすがに交換しないとダメだと確信している。

 TCL Advanceのもっと強力な冷却水も持っているので、こちらも次のタイミングで交換してみたい。

 いやぁ〜〜でもマジびっくりだわ。前の時と成分強化されたりしてんのかも?とにかくケミテックすごかった。
 クーラントだけでMAX水温が違うってのはちょっとびっくりだ。
 特に今のクルマのコンディションだと、ホントに結構ヤバい状態だったのでクーラントの影響がより出たのかもしれない。