2024年11月05日

■2024/10/29開催 VALINO Presents 若手優遇走行会12th イベントレポート

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◆はじめに

2024年10月29日、筑波サーキットにて「VALINO Presents 若手優遇走行会12th」が開催されました。このイベントは、参加条件を若手ドライバー(年齢が10代20代)に限定し、若手の方に私エイトリアンが学んできたモータースポーツの素直な接し方を体験して欲しい、という趣旨で開催しています。

若手のクルマ好きのオーナーが、サーキット走行に抵抗を感じる一番の要素が、他人に迷惑を掛けてしまうのではないか、自分がその場に行って良いのか、といった気後れしてしまうという点を重視し、参加者を同世代の人たちだけに限定することで、少しでもそういった遠慮する気持ちを軽減して欲しいというのが大きなコンセプトです。

2024年度は、VALINOタイヤさんから冠スポンサーとして迎え、また、多くの協賛企業の支援のもとに実現しました。VALINOタイヤさんをはじめ、RGさん、RB160 YOKOHAMAさん、シーエフラボさん、BAR11さん、プロジェクト・ミューさん、宮富さん、そして多くの有志の皆様には、改めて深く感謝申し上げます。

参加者は10代から20代までの若手ドライバーが中心で、今回は計43台の車両が集結しました。本イベントでは、VALINOタイヤさんによるタイヤ貸出サービスが多くの参加者に利用されました。
また、大人気プロドライバーのターザン山田さんをゲストとしてお迎えし、同乗走行や的確なアドバイスにより、若手ドライバーたちは自らの愛車のポテンシャルを見つけ、サーキット走行への自信を深める一日となれたものと確信しています。

◆ターザン山田さんによる同乗走行

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ターザン山田さんの同乗走行は、本走行会で最も参加者の心を掴んだコンテンツの一つでした。

普段、街乗りや自身のペースでサーキットを走る経験があったとしても、プロのドライバーが自分の愛車を運転し、その助手席に乗りながらプロの走りを体験する機会はそうありません。ターザン山田さんは一人一人の参加者に対し、的確なアドバイスと共に、ドライビングで車両でポテンシャルを体験させる、良い機会を与えてくださいました。

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同乗走行が始まると、まずターザン山田さんの慎重でありながら大胆な操作に、多くの参加者が驚きの表情を浮かべていました。ステアリング操作、荷重移動、タイヤの使い方などを高い次元で実現し、まるで車が意志を持って走っているかのように滑らかに進んでいきます。特にブレーキングの精度や、加速時に踏み込むタイミングの巧妙さなど「まさにプロの技術」を感じさせるものが数多くありました。

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また、同乗走行時には必ず、技術を理解できるように解説を加えながら走行していただきました。「このポイントでブレーキを踏む理由」「ここでアクセルを調整するとコーナー出口でのスピードが保てる」といった具体的なアドバイスは、サーキット初心者から上級者にとっても理解しやすいものでした。

実際に同乗した参加者は、走行後に「今までと全く違う視点で車を操作している」「この感覚を自分のものにしたい」と興奮しながら話しており、プロの技術に触れることができた喜びが伝わってきました。

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同乗走行だけでなく、車両のポテンシャルを知りたいというオーナー向けに、ターザン山田さんによる参加者の愛車の単独走行も実施しました。

そんなターザン山田さんのアドバイスを活かしながら、参加者たちはそれぞれ自らの限界に挑む姿が見られました。ブレーキングポイントを見直す参加者や、コーナーでの加速を意識し始めた参加者も多く、プロの指導を受けたことで新たな挑戦に臨む意欲が芽生えたようでした。

特に初心者ドライバーの中には、サーキット走行に対して不安を抱いていた参加者もいましたが、山田さんとの同乗走行でその不安を取り除くことができ、自信を持って走行する様子が見受けられました。ターザン山田さんの助言とサポートが、参加者一人ひとりにとって貴重な学びの機会となり、プロの技術に触れたことが次回以降の走行への意欲を高める結果となりました。

◆VALINOタイヤの貸出サービス

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VALINOタイヤさんとのコラボイベントでの最大の目玉の一つ、タイヤ貸出サービスは、多くの参加者にとって特別な体験となりました。これまでも貸出をしていたVR08GPシリーズのNeuma(試作モデル)、Sportと続き、今回は満を持してVR08GP EVOβの貸出も行いました。

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これらのタイヤはそれぞれにグリップや耐久性など、異なる特徴を有しており、参加者の皆さんもなかなか普段履いていないタイヤでサーキットを走る、という経験はできないこともあり、本コンテンツはとても好評でした。

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用意できるタイヤの数にも限りがあったため、今回は5人の方に試していただきました。「グリップ力が高い」「想定より減りが早くない」といった感想を寄せていました。

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また、サーキット走行経験が浅い参加者にとっては、タイヤの性能がどれほど重要かを改めて実感する場面も多くありました。普段は街乗り用のタイヤで走行していると、グリップ力やブレーキ時の安定性に限界を感じることがありますが、タイヤの違いがもたらす走行感覚の違いを強く実感することができました。これにより、参加者はタイヤ選びの重要性を理解し、走行技術を支える大切な要素としてタイヤの役割を見直す機会ともなりました。

さらに、VALINOタイヤさんのタイヤを通じて、多くの参加者が次回の走行会にも積極的に参加したいという意欲を示していました。「次回もぜひこのタイヤで走ってみたい」「自分の履いていたハイグリップタイヤよりベストタイムが出た」といった声が多く聞かれ、VALINOタイヤの信頼性が一層高まったことが伺えます。

また「惜しみなくタイヤを貸し出してくれるなんてすごい」「実際にサーキット現場に来て、ユーザの声を積極的に聞いてくれるメーカーは信頼ができる」「VALINOはドリフト中心のタイヤメーカーだと思っていたが、高い性能のグリップ用タイヤも提供してくれていることを知ることができて良かった」といった声もあり、VALINOタイヤさんのタイヤ貸出サービスが走行会の質を向上させる貴重な役割を果たしました。

改めてVALINOタイヤさんに感謝申し上げます。

◆走行イベント

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基本的にはフリー走行となります
若手優遇走行会は、サーキット初心者の方が他の参加者に気後れしないで参加できるように、という趣旨で走行枠を運用しています

特にサーキットデビューの方については、下記を重視してクラス設定をしています

@デビューの方に特別な解説
A先導車付きのカルガモ走行で走行ラインやコースを覚えてもらう
Bデビューの方だけのクラスを可能な限り設定し、全員がサーキットデビュー同期として交流を深めてもらう

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カルガモ走行の様子

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デビューの方向けにターザン山田さんからのコース解説

◆熱狂のじゃんけん大会と協賛企業からの豪華賞品

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走行イベントが終了すると、各協賛企業から提供された豪華賞品がかけられたじゃんけん大会が行われます。
今回は、ギリギリ終了間際から雨が降ってきたため、ピット内で実施しました

会場内には熱気が満ち、参加者たちは真剣な表情で勝負に挑んでいました。今回の目玉賞品はVALINOタイヤさんから提供されたタイヤ4本セットで、じゃんけんの末に勝者が決まるたびに歓声と拍手が沸き起こり、会場の雰囲気は最高潮に達しました。

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みごとVALINOタイヤを獲得されたZC33スイフト乗りのたいしょうさんです!おめでとうございます。
タイヤを獲得したたいしょうさんは、他の参加者や観客から祝福され、笑顔で賞品を受け取る姿がとても印象的でした。

また、RB160 YOKOHAMAさんやカーファクトリーNEXUSさん、シーエフラボさん、BAR11さん、プロジェクト・ミューさん、宮富さん、からも多彩な賞品が提供され、オリジナルグッズやメンテナンスキットなど、実用的で魅力的なアイテムが数多く揃いました。参加者たちは、それぞれの賞品を目指してじゃんけんを繰り返し、和気あいあいとした雰囲気の中で親睦を深めていました。

◆次回開催への期待と若者へのエール

VALINO Presents 若手優遇走行会12thを通じて、次世代を担う若手ドライバーたちがサーキット走行への興味をさらに高め、次なる目標に向かって挑戦意欲を膨らませました。

VALINOタイヤさんの協賛とターザン山田さんの指導のもと、参加者たちは車を操る楽しさを再認識し、今後もスキルを磨き続けたいという強い姿勢を示しました。多くの参加者が「次回も参加したい」「さらなるタイム短縮に挑戦したい」と意欲を燃やし、若い世代の間でモータースポーツへの関心が一層高まっていることが伺えます。

私たち主催者側も、次回のイベントではプログラムの更なる充実を図り、より多くの若者がサーキットでの挑戦を楽しみ、自信を深められる場を提供することを目指しています。参加者の成長とともに、VALINOタイヤさんや他の協賛企業のサポートが引き続き提供されることで、未来のモータースポーツシーンが一層豊かになることを期待しています。

今後も若手ドライバーたちがこのイベントを通じて技術力と自信を培い、新たな挑戦の場へと踏み出せるよう、引き続き全員が一丸となって取り組んでいく所存です。

◆最後に

「VALINO Presents 若手優遇走行会12th」は、若手ドライバーにとってサーキット走行の楽しさと自信を深める重要な場であり、参加者、協賛企業、運営スタッフ全員の協力で大成功を収めました。VALINOタイヤさんをはじめとする協賛企業の皆様のご支援により、多くの若手ドライバーが自らの愛車と向き合い、走行スキルの向上を目指す一日を過ごすことができました。若手ドライバーたちが安全で充実したサーキット体験を積み、次世代のモータースポーツ文化の発展に繋がることを願っています。
posted by エイトリアン at 20:50| Comment(0) | 報告・一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする