2012年05月20日

■RE-11Aレポートその1〜コース1000走行〜

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 来週にTC2000走行で初テストを考えていたが、より多くのデータが欲しいと考えて、ファミラTC1000を2枠走行し、テストしてきたのでレポートしたい。

 最初の写真がおろしたての新品状態。

 本日の走行は09:00〜09:15と10:00〜10:15の2枠。気温は20度超え。22〜23度あたり。

 最初の走行はエア圧を2.1でスタート。暑い日なので、1ヒート目の最初でしかタイムは出せないと思っていたので最初からアタック。アウトラップ2周目に41秒474を出す。思っていたより悪いタイヤじゃないか?と思ったが、大きな課題として、どうも横Gの限界が低い様に感じられた。

 具体的にはまず1コーナーで横Gを残したままコーナーに入ると、ターンイン時に確実にリアがオーバーステアになり、カウンターを当てながらコーナーをクリアすることとなり、トラクションが落ち、結果としてタイムが上がらない。

 しかし一方、滑った後の踏ん張りがハンパじゃないくらいある。ラジアル最強と呼ばれるV700で同じように滑り始めた場合、そのまま滑って踏ん張ることなく終わりなワケだが、RE-11Aはその後の動きがゆっくりでコントロールが非常にしやすい。V700の限界が高く、速度域が高いからということも考えられるが、そういう感覚とは異なっていた。

 滑ってから粘るとは言え、ソレじゃぁタイムは出ない。夏で気温も23〜25度ということもあったが、41秒台が8周中2本しか出ない。クリアじゃないラップもあったが、そもそも自分の走りがきちんと組み立てられていない状況であり、そもそも走り方が決まっていないのがタイムアップを妨げる要因であると分析。

 そしてピットインし、エア圧を計測する。2.1スタートでだいぶ走ったと思えた状況であったにも関わらず、エアゲージが指した値は2.4だった。

 アレ?思っていたより上がっていない。つまり、タイヤはそれほど暖まっていない可能性が高い、が、タイヤを触るとチンチンに熱い状態。はて?この状態でコンマ3しかエア圧が上がらない?ここが謎のその1。

 そしてエアを下げ、2.2にしてみて走行する。恐らくメーカーも推奨空気圧でテストしていると思われるので、同じような状態ならどうか?と考えての実践となる。

 やはり同じようにターンインでのオーバーステアが気になる。走行周もだいぶ増えてきたコトにより、タレていたのかも知れないが、それでもTC1000のヘアピンでパワーオーバーではなくターンインオーバーステアが発生したというのはショックだった。これはちょっとタイヤとかその以前の問題で、セッティングと合ってないと想定される。この状態では、タイヤをどうこうという評価やきちんとしたテストにならないと考えた。

 そのため、このヒートでは16周走行した時点でちょうどチェッカーも出たため走行を終了することにした。なお、ベストはアウトラップ2周目に出した41秒474だった。このクソ暑い中、自分のV700でのベストタイムである40秒555なので、そこからこの気温でかつ走りが完全じゃない状態で1秒落ちというのは、すごくパフォーマンスが良いタイヤではないかと期待が持てる。

 なので、このタイヤの持っているパフォーマンスをフルに発揮できる様なセッティングをキメて、バシッと良いタイムを出したいトコロ。

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 16周走行後の左フロントタイヤ
 溶け溶けでまるでR1Rの様。RE-11Aはコンパウンドを新開発のモノに変えているので、アウトラップ2周目からアタック可能!という売り文句は嘘じゃない様に感じられる。触ってもすげーベタベタしていた。

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 16周走行後の左フロントタイヤアップの図
 ちょっとアンダー気味にタイヤ表面がうねってるのが納得いかねー。アンダー状態はどのコーナーもなかったぜ・・。

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 16周走行後の右フロントタイヤ
 こちらはまだ溶けが左フロント程ではない様に見えるが、結構溶けてた。もちろんベタベタしてた。

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 16周走行後の右フロントタイヤアップの図。

 2ヒート目走行前に雨宮のナベさんに相談し、フロントの車高を2巻UPしてターンイン時のオーバーステアを解消することを狙ってみるコトにした。エア圧は下げたままだ。

 次の枠を待つ間、コース全体を眺めながら他の走行車両を確認したところ、いたるところでスピンとかカウンター走行をしている車両が多く、もしかしたらコースコンディションもあまり良くないのかも知れないと思い、この状態でオーバーステアを消したいがために、極端なアンダーセッティングなんかをしてしまうと、それこそおかしくなっちゃうので程々に抑えるコトにした。

 そして2ヒート目の走行。なんと1周目からいきなりターンインオーバーステアが発生。なんだか、なにをやってもダメという感じで、かなり凹む。特にヘアピンでのオーバーステアはなぜ?と思えるほどノーズを入れた時から発生するのでタチが悪い。コレが謎の2つ目だ。

 こりゃいかんと思い、1枠目と同様に8周走行してピットインし、今度はリアの減衰を1ノッチ下げてのアタック。だいぶマシになり、ターンイン時のオーバーステアが、ゆっくり目に発生する様になったが、それでもまともに走行できたと思える時はほぼなく、自分の中での限界を思いっきり下げてコーナーでは踏ん張らないで走った時以外は、カウンター大会と化していた。そのため、走った充実感はほぼなかった。

 結局このヒートのベストラップは42秒314と、前ヒートのベストからなんと1秒落ち。気温は確かに高かったが、さすがにそこまで落ちる程じゃねーよという状況か。

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 トータル31周走行後の左フロントタイヤ。溶け方は悪くない。ブロック飛びもない。

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 トータル31周走行後の左フロントタイヤのアップ。
 アンダーうねうねが激しくなっている。おかしい・・・

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 トータル31周走行後の右フロントタイヤ。
 だいぶ綺麗に溶けている感じ。

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 トータル31周走行後の右フロントタイヤのアップ。
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 今回のテストはTC1000で実施したワケだが、やはりちょっとタイヤテストには向いていなかった様な気がする・・。それでもタイヤの特性を把握するという点ではアリだったが・・。

 まず現時点で分かった点は、SタイヤやV700の様なタイヤと同じセッティングではダメということ。これはパーティレース参戦時に、RE-01RからRE-11にレギュレーションタイヤが変更になって苦労した時も感じたが、それに近い状況だ。。

 またRE-11同様、RE-11Aもサイドウォールがかなり柔らかいため、エイトとは言え、ポートをいじったパワーがある車両だとトラクションのヌケという点が気になる。ぐいっとリアが沈み、トラクションが掛かる時にタイヤがヨレてしまっていないだろうか?そんな感覚もある。

 35扁平でもそう感じるということは、やはりエア圧は2.2や2.4では低すぎであり、2.5から2.7あたりが必要かも知れない。今回はそこまで高いエア圧は試せなかったので、26日のファミラでのTC2000テストで確認してみたい。

 若干不完全燃焼ではあるが、まずはテスト第一回目はまずまずであった。
posted by エイトリアン at 07:39| Comment(2) | RE-11A レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
乙です。
レポート興味深く読ませていただきました。

タイヤの感じからして、セットアップもそうですが、乗り方も変えないと上手くタイムが出ないかもしれませんね。

ゴムのグリップ自体は高いけれど、ちょっとヨーとのバランスに修正が必要そうですね。

あと表面だけ熱くて、空気圧があまり上がらないのはそれだけ発熱が早くて、伝熱して空気圧が上がる前にトレッドだけが温っているんだと思います。時間が経てば均一になるはず。
ゴムはそもそも熱伝導は凄く悪い物質です。ケーシングのゴムはトレッドに比べると基本発熱低いので、ケース自体が発熱するのにも時間が掛り、その辺のバランスがアレかと思います。

来週はなんとか枠と休暇を確保してTC2000テストに参加しますのでよろしくお願いいたします。
Posted by ミセガワ at 2012年05月20日 08:45
>>ミセガワさん

 来週一緒にみんなで楽しみましょう。

 んで、セットアップはちょっと悩まないとダメかも知れません。そういう意味ではクセがあるという言い方もあるかも知れません。

 でも、可能性が十分あるタイヤです。コイツは良い武器になるかも知れません。

 期待できます。
Posted by エイトリアン at 2012年05月20日 18:51
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