2019年01月03日

■レーシングスーツ導入のススメ

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 最近、レーシングスーツについて悩むことが増えていた。
 導入すべきか否か、導入するならどんな製品が良いのか?
 値段重視なのか、良いモノを買うべきなのか?

 もちろん良いモノの方が良いのは当たり前。
 だけどレーシングスーツだって消耗品。公式戦に出るワケでもないのに、FIA公認分の費用が本当に必要なのか?

 そんな折、RE雨宮からRX-8デモカーのドライバーとして依頼された。
 ここが一つの転機だった様に感じる。
 このイベントは、映像を撮影することに加え、クラウドファンディングでお金を出したお客様に同乗してもらう、という内容だった。

 さすがに公的なドライバーとして走行させてもらうのに、つなぎでってワケもいかない。

 俺は10年前にパーティレースに出場するため、レーシングスーツを購入して持ってはいる。アルパインスターズの3レイヤー。ピチピチになったのはさておきw、なんつっても分厚くて重い。洗濯したら乾くまでに超時間かかるしめんどくさい。

 なお、来年から筑波サーキット ファミリーライセンス走行枠であっても、タイムが速いE枠では耐火性能のあるスーツが必要になっていたり、オーストラリアのWTACやATTACKの参加にはレーシングスーツが必須なことなどもあり、気軽につなぎの延長線上で着られる様なスーツがないか?と思う様になった。

 でも、どうせならRE雨宮のロゴを入れたスーツにしてみてはどうだろう?
 それ以外にも、お世話になってる人や企業などのロゴを入れるなんて。

 まず雨サンにロゴの使用許可を確認。そしたら即時快諾、OK。

 よーし、じゃあってことで、レーシングスーツならこの人だろう、と、TCR JAPANの加藤さんにまず自分の要望などを伝えてみる。

 そしたら、たくさんのアドバイスや情報をいただけた。以下に少し紹介するが、結果的にはシューズもボロくなっていたし、グローブもだいぶヤバい感じだったので、スーツ+シューズ+グローブ購入って感じで、レーシングギアをメット以外全部一新することになった。

 加藤さんから聞いたアドバイスや情報は下記のような感じ。

 俺はまずレーシングスーツを着て、夏など汗だくになった記憶が強いので、暑い3レイヤーはイヤだ、と。あと動きづらくなるのもイヤなので、2レイヤー、もしくはシングルレイヤーの軽くて薄いやつがイイ、と伝えた。そしたら、今は逆に2レイヤーの方が厚いモデルしかなく、3レイヤーのは軽さも薄さも段違いとのこと。実際に届いたスーツを見て、コレは確かに・・と強く感じた。

 この10年間の間にレーシングスーツ、かなり進化していることがわかった。実際に届いてみてわかったことが、スーツの重さは半分以下になっていてめちゃ軽いし、3レイヤーでもすげー薄い。しかもリブみたいの入っていて通気性も良い。なにこれ?って感じ。全然俺の知ってるレーシングスーツじゃない。

 また、支援してくださった人・企業のロゴって考えた時、まぁワッペンでも貼るかなと思っていた。が、ワッペンは現代のモータースポーツではもう使うことは限りなく少ないということも。FIAの公認ではワッペン、使用できる素材などの条件がかなり厳しくなってきていることもあり、現代はもうロゴはプリントするのが主流とのこと。

 そして加藤さんの話で一番大きかったのは、「エイトリアンはRX-8で憧れの存在なんだから、ちゃんとしたスーツを着てほしい」という言葉だった。俺、あんまりそういうの意識してこなかった。もちろん趣味の活動であるモータースポーツを続ける中で、速さはついてくるようになったし、イベントも10年以上続けてきているので、名前はそこそこ売れてきてるだろうなって感覚はあったけど、『憧れの存在』ということはほぼ意識したことがなかった。

 仮にそうだったとしても、レーシングスーツと関係あるの?ということも感じていた。別にスーツじゃなくたっていいじゃん、と。

 ところが、もうひとり大きな言葉をもらった人がいた。それは雨サンだ。

 「エイトリアン君もスーツ買って良かっと思うヨ。俺はずっとD1選手に、きちんとパリッとしたスーツとか着てないと、お金も出してもらえない。ちゃんとスポンサーとか付けたいならキレイな車、キレイなカッコしないとダメだよ、って言って変わっていったんだ。」

 この二人からの話を聞けたことで、今回レーシングスーツを導入したこと、強く良かったと確信している。

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 今回、スーツ導入にあたり、たくさんの企業からの支援をいただいている。
 なお、プレミアムジャパン様とプロジェクトミュー様については今月中に改めて、完成したスーツを見せてから依頼しようと思っており、現時点ではまだ敢えてロゴは入れていない。

 現時点でのスポンサー各社様は以下の通り。
 なお、ロゴはすべてプリントで実施している。洗濯でもまずかすれたりしないし、公認でもOKのお店でやってもらっているのでその点でも全く問題ない。

 RE雨宮様
 TCR JAPAN様
 SPK様
 TCL ADVANCE様
 ななこ屋様

 そして、スーツにはレーシングチームエイトリアンのロゴと緑の彗星(?)マークを入れてある。常にサポートしてくれている彗星さんのロゴだ。
 結構デカい位置に入れたので、ここは高価いぞ、と伝えてある(笑

 企業のロゴという看板を背負い、競技に参加する。結果のフィードバックまたはブランドリーチという点など、小さな貢献かもしれないけど自身の活動が誰かのメリットにつながる、というのは改めてダイナミズムを感じる活動。また、日々の活動や言動などについてもブランドイメージを毀損しないようにする、などもきちんと考える必要があり、それらも含めてモータースポーツを続ける意味、楽しみが広がったのかな、と思っている。

 雨サンからも、引き続きレース車両を作るので、出てみないか?というお誘いも受けたりもしている。

 ちなみに、レーシングギアは単なるスポンサーの看板という面だけではなく、当然、機能性も進化しているのを忘れずに伝えておきたい。

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 まずスーツは上記にも書いた様に、軽さ・薄さは進化しているし、通気性もすごく向上している。またつっぱらないようにきちんと構造が分離されていて、腕がスムーズに動く。グローブは今は革とか使ってない。なのに滑りが少なく、シフトミスもより起きづらくなっている。シューズについては軽さとソールの薄さがすんごく改善されていて、よりリニアな動作がしやすくなる。あと、紐がワンタッチで締めたり緩めたりできる機構になってるのもサイコー!

 ※車載映像だとこの上腕部分のロゴは目立つので、この部分に貼るロゴは大切らしい

 これらギアを入れたら、タイヤみたいにポーンとタイムが上がる様な代物じゃないのは言うまでもないのだが、少なくとも自分自身のドライビングスキルを余すことなく出し切れる=タイムアップが図れるということはすごく大きい。

 ほんの小さなことの積み重ねがサーキット走行で、その小さなことを決して見過ごさない、という意味でも最新のレーシングギアの活用は、フルバケシート同様、良い効果を生む道具の一つにカウントして良いだろう。

 ただ、ただ、決して安いモノではないので、これがないとサーキット走行はできない、とか、コレを入れれば絶対タイムタップするから入れた方がいいよ、みたいに誰にでもオススメするモノとは違うかな、と思っている。

 自分のモータースポーツへの関わり方へのスタイルなどで決めればいいだけ。別につなぎやスニーカーだって速く走れる人はいっぱいいるし。もちろん俺はこれまで、つなぎ+レーシンググローブ+レーシングシューズって形で走ってきて、きちんと結果も出してきたので、皆さん各自の判断で良いと思う。

 ただ実際レーシングスーツなど導入してみてどうだった?と聞かれたら、間違いなく良かった、と答えるだろう。

posted by エイトリアン at 10:09| Comment(0) | パーツ購入・投入レポート(一般) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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