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俺カーのほとんどの用途はサーキット走行で間違いない。見る人が見ればサーキット専用車だろう。だけど、俺の中では違う。愛車なんだ。いつでも一緒に走りたい愛車であって、レーシングカーやサーキット専用車ではない。
中途半端だって思うだろう。トップを狙うと言っておきながら、やることやってないって。
そんなコトわかってるし、言われるまでもない。
でも、俺はRX-8というクルマが大好きで、ふらっと首都高を流したり大黒PAに行ったり、箱根ターンパイクを走ったり、そんなコトをコイツをやりたいんだ。サーキットの絶対タイムだけを目指すなら、別にRX-8じゃなくたっていいし。
もちろん、最終的には専用車みたいになる時も来るかもしれない。でもまだやっぱり俺は、コイツと一緒にいたい。
エアコンを撤去しないのは、ここに大きな理由がある。
サーキットでタイムを目指す仕様になると、だんだんと快適装備が消えていくのも事実。
足回りはやはり固くならざるを得ないし、マフラーなどの音も大きくなる。そして軽量化ということで内装がなくなり遮音性や遮熱性が犠牲になっていく。車内のノイズだってかなりのものだ。カーオーディオなんてとっくの昔になくなってる。
だからといって、別にそんなの大して気にならない。
だけど、エアコンがないと暑い・寒いという、愛車で過ごすのに致命的な問題がやってくる。
特にここ最近の日本の暑さはもう、世界的にもトップクラスの酷暑だ。そんな中、エアコンレスで走行するなんて、できれば最小限でとどめたいってなるのは間違いない。
そうなると間違いなく、「夏は乗らない」という選択肢が出てくる。
もちろんその先にはヒーターも不要になるので、アタックシーズンは寒くて凍えるコトになる。
その先はもう明らかだ。自走しなくなる、だ。自走しないならもうナンバーつけてる意味がないし、改造範囲も一気に拡大できる。
それで得られるのはタイムだろうが、失うものも大きい。
怖いがなんとなくだが、俺はそうなった俺カーを、キライになってしまうのではないか?という不安があるのだ。キライと言うのは言い過ぎかもしれないが、少なくとも愛車から別のものの何かに変わる様な。
もうあの愛車で得られた楽しい日々は、他のクルマに求めることになる。
すでに、エンジンをできるだけ使わない様に、みたいな感覚で、遠乗りをしたくないと思う時も出てきているのに、エアコンがなくなったらもう一気に加速する。
俺はまだそういうことをしたくない。青臭いおセンチな話だろうが、それが俺の求めるカーライフだ。
いつか自分で書いたこの記事を見て、「青臭かったナ」と感じるのか、それとも別の感情を思い出すのかは10年後の自分に託しておきたい。