2019年12月20日
■REVSPEED筑波スーパーバトル2019に ゼクノーバ タイヤ販売のドライバーとして参加して参りました
昨年からコスパ良タイヤとして使っていたゼクノーバタイヤですが、今回、取材も兼ねてREVSPEED筑波スーパーバトルに自身の車両、RX-8で参戦してまいりました。
利用したタイヤはゼクノーバRS606 TYPE-H(TW140)です。
現在ちょっとデフの調子が悪く(おそらくベアリングで異音が出ている)、万全の状態ではないとは言え、結果として3秒台を出せてなんとかホッとしています。
この日の気温は朝の時点で12度程度。少々温かい感じでしたが、万全のデフ・LSDの状況でしたらもう少しタイムも更新できていたかもと思えば、良い結果ではないでしょうか。
なお、写真はクイックジャッキを使って4輪ジャッキアップしているシーンです。
クイックジャッキ、やや車高短には厳しい様で、フロントはやはりスロープを使う必要があります。が、12V、100Vどちらでも対応でき、この日は普通の車両用のバッテリーを使って12Vでジャッキアップしましたが、スピードも早く、一旦上がればロックすることで固定もされ安全ということで、ちょっと欲しくなってしまうアイテムです。が、やはりモノはデカいのと重いので、自走車両に持ち運びは不可能ではないがキツいな・・という感触。
今回使用したタイヤは275/35R18、ホイールは10JのZE40。275は9.5Jでもいいですが、10Jでもいい感じなフィット感。
エア圧は9.5Jだと2.2あたりがベストで、10Jだと2.1くらいでベストかも?というところです。
詳細はREVSPEED本誌をご参照ください。
タイヤレターも当日、スプレーで実施しました。コレがあるとかなり締まりますね、いい感じ。
ちなみにこの日、組んだばかりのタイヤを皮むきゼロでコース上で使ったのですが、新品ノー皮むき状態はマジ危険です(笑
とにかくツルッツル。もし皆さんもこのタイヤをサーキットで使う、または峠などで使う場合などは、必ず皮むきを100km程度実施することを強く推奨します。
この日もコースインする前、ピットから出て一発目からグリップ感なし。そういうものだと理解しているので別に問題はないのですが、少しずつタイヤに熱を入れて温めていくイメージが不可欠です。冬などの時期で路温も低い時期で、かつ皮むきも考えると、最低でも計測3周目くらいからじゃないとアタックは難しいと思います。ご使用の際は必ずこの点をご留意ください。
皮むき終わっていれば、普通のハイグリと同じで計測2周目あたりからでもいけるとは思います。
なお、1ヒート目、熱が入ってからはずっと熱ダレもなく走行できます。
また、2ヒート目以降は普通にアウトラップ2周目からアタックができる感じで、特に熱の入りへの不安や皮むきなしの時の様なグリップ不足なども感じず良いフィーリングです。
このあたりは昨年テストした時とほぼ同じ感覚ですね。
エアについては、やはり上記に記載の2.1~2くらいがベストで、あまり高くてもダメですし、1.8とか低めでも良くない感覚です。
特にこのタイヤ、サイドウォールが堅めにできているのか、縦と横のバランスが非常に良く、サーキット初級者にありがちな、コーナー途中で向きが変わる前にアクセルを入れて〜ってな走りにもちゃんとついてきてくれるタイヤで(もちろん熱の入った状態でそれをやるとショルダーは削れますが)、比較的安全にアンダー走りも許容してくれます。
フロントが突然抜けるとかもないので、素直なタイヤです。
ただ難点は、センターグルーブ(真ん中の太いタイヤを一周しているブロック)が斜めに削れてしまう傾向があり、この辺はブリヂストンさんのRE-71RやRE-05Dなどでも共通ですが、これはパターン的に仕方がないのかな・・というところです。他のブロックが残っていてもセンターグルーブが斜めに削れてしまっている、みたいな状況になりがちです。これを防ぐためにエアを落としすぎてもグリップ力も落ちてしまいますし、265サイズで4本6万円くらいですので(2019年12月時点)、減りが激しくなったら買い換える、という考えで良いのかと思います。
なお、この日はすぐに気温もぐんぐんあがり、コンディションとしてはサイコーではありませんでしたが、記念すべき30回目ということと、業界の一つの指標でありつつけてきたこのイベント、本当に素晴らしいと思います。
筑波スーパーバトル出場できる機会を与えて下さった、ゼクノーバ販売さんに感謝致します。
ゼクノーバ RS606 TW140 TYPE-H の詳細、購入は下記公式サイトよりお願い致します。
https://www.zeknova-japan.sale/
2019年01月31日
■ゼクノーバ(ZEKNOVA) タイヤテスト第二弾!RS606 TW140 TYPE-H(ハードコンパウンド)を筑波サーキット+RX-8で全開テストしてみた!
ゼクノーバタイヤの購入がわかりづらいので、リンクを貼っておきます。
ゼクノーバ販売 公式サイト
タイヤ購入が直接サイトからも行える様になったようです。
ゼクノーバ販売 ショッピングサイト
昨年の12月23日のエイトリアンカップに於いて、ゼスティノの後継との異名の高い、ゼクノーバ(zeknova、ゼクノバ)タイヤのテストを実施した。
その際は、TYPE-Sという、路面温度0℃でも食うというソフトコンパウンドのものであり、やはりグリップ走行を行うにはそのコンパウンドでは厳しく、TYPE-Hというハードなコンパウンドを再度テストさせてもらったのでそのレポートを行いたい。
柔らかいTYPE-Sのテストレポートはこちら
TYPE-Sの場合、街乗りもしっとりしていて乗り心地も良く、すごく柔らかい印象ではあったが、TYPE-Hはまるで別物。カチッとしていて、むしろ硬い。こんなに違うのかと思うくらい別物だ。
なお、タイヤの見た目は全く変わらない。同じ窯でコンパウンドだけを分けて作っているとのことで、刻印なども一切無い。
今後中古が流通した際にはこのあたり見分けは厳しいのかも?との疑問も出たが、当然そんなことは流通段階でもゼクノーバ社も考えていて、何らかの見分けの付く刻印などを準備するとのこと。現時点ではまだそれら区別のマーキングなどないが、今後は大丈夫とのことで安心して欲しいとのこと。
2019年4月27日追加情報
TYPE-SとTYPE-Hが同じR1に存在するのは良くないとのことで、ゼクノーバさんが以下のツイートをされていました。
@zeknovajapan「弊社でも間違えてはいけないので次回から現在のタイプSはrs606 R2で製造予定です。」
つまり、R1はTYPE-Hだけになり、TYPE-SはR2ということ??
@zeknovajapan「R2は製造しておりませんのでtw140のタイプSに変更予定です。」
ということらしい。なるほど!
それから話題になったラーメンマーク。
理由はわからないが、265には付いていて、275には付いていない、という状況らしい。これもTYPE-SだからとかTYPE-Hだからとかはなさそうだ。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ1本目
この日の気温は7℃程度。10時からのコースイン。
路面は完全なドライ。
空気圧のターゲットを温間2.15〜2.2を目指していたため、コースイン時は2.0からスタート。計測1周目も意図的にブレーキをやや遅らせたり、1ヘアで全開コーナリングなどを試してみるが、やはりリアがブレイクしたり計測1周目から全開で行けることはない様子。
LAP2で行ける感触だったが、他車に詰まりそうだったため一旦ピットインし、3周目からアタックを実施。
LAP3:1.04.032
LAP4:1.15.439(他車やり過ごしあり)
LAP5:1.03.693
LAP6:1.03.466
ベストのLAP6のセクタータイムは以下
1分3秒466[Sec1]26.081 [Sec2]26.164 [Sec3]11.221 [Topsp]165.771km/h
※比較用:RS606 TYPE-Sのベストタイムのセクター
1分3秒848[Sec1]26.329 [Sec2]26.315 [Sec3]11.204 [TopSP]165.822km/h
LAP7でアタックをしていたところ、熱ダレを感じたためアタックを終了しピットに戻る。
エア圧はこの時点で
左前2.45 右前2.4
左後2.45 右後2.4
最後のLAPがベストであったので、高いエア圧が良いのかもしれないが、敢えてLAP3は低いエア圧で行ってみることとした。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ 2本目
インターバルは20分なのでそれほど冷えないが、冷間1.8でスタートしてみることとした。
グリップレベルがどの程度変化するか?
走行してみると、エアが低いと少しヘアピンなどでの回頭性が落ちる様で、筑波2000だとやや厳しい感覚。高速コーナーはやや良いかもだが、トータルとして見たら、エアは上げた方が良い。
計測1周目はやはり良い感覚ではなく、1分4秒、それから他車との間隔を見据えながらアタックを繰り返し、トータル7LAPする。
このヒートのベストタイムは1.03.651。1本目の方が良いタイム。
1分3秒651[Sec1]26.063 [Sec2]26.275 [Sec3]11.313 [Topsp]166.001km/h
連続アタックができること+LAPも3秒台で安定していることからも非常にレベルの高いタイヤだと思われる。もちろん最新の他のラジアルタイヤと比較すれば、グリップレベルは最上級ではない。特にステアリングを切った最後の一拳分、ここがRE-71Rなどはついてくるが、ゼクノーバタイヤはそこまではない。
また、やや縦のトラクションという面では国産上級タイヤよりも落ちるイメージ。が、これは本当に「やや」というレベル。
ヘアピンなどはもしかしたら得意ではないのかもしれない。ミニコースより少し大きめの、高速コーナー主体のコースの方がより良い結果を得られるのではと思われる。
ピットに戻ってきてからのエア圧は、
左前2.0 右前1.95
左後2.0 右後2.0
という結果だった。
走行後のタイヤをチェックしてみるが、TYPE-Sで顕著だったブロックのヨレのようなものは一切発生しておらず、非常にキレイなトレッドパターンを維持。
トレッドウェアが140のため、トレッドウェア200の他のタイヤよりは摩耗は早いかも知れないが、RX-8で3秒を寒い時期に叩き出せるこのタイヤ、ゼスティノの07RS亡き今、その後継として十分以上の力を発揮してくれるものは間違いない。
特にRS606、275タイヤがラインナップされていることが大きい。
今回のテストでは、265ではなく275でTYPE-SもTYPE-Hもテストを実施したが、やはりRX-8には275/35R18の相性は非常に良い。
価格が数千円/本 やや高いが、275の選択肢も十分アリだなと思われる結果だった。
現在の価格RS606 R1 H の場合、1本・税・送料込みで下記価格になっている。
265/35R18⇒19,680円
275/35R18⇒24,780円
しかし、プレミアムジャパンさんではエイトリアンカップ参加者向けに特価を準備しているとのことで問い合わせて見て欲しい。結構イイ価格が出ている様子!
今回2回に渡りタイヤテストをさせていただいたZeknova Japan 販売様には深く感謝したい。
エイトリアンカップもTireLimitクラスが次のタイヤを探してみんなが困っている中、皆さんのタイヤ選択の参考になれば幸いだ。
これまたユーチューバー大井さんによる、当日の模様についても収めてあるのでそちらも参考にして欲しい
また、ゼクノーバ公式サイトにもインタビューが掲載されているので、そちらもまたどうぞ!
2018年12月24日
■ゼクノーバ(ZEKNOVA) RS606 TW140 TYPE-Sを筑波サーキット+RX-8で全開テストしてみた
ゼクノーバタイヤの購入がわかりづらいので、リンクを貼っておきます。
ゼクノーバ販売 公式サイト
タイヤ購入が直接サイトからも行える様になったようです。
ゼクノーバ販売 ショッピングサイト
皆さんはこのタイヤご存知ですか?
まだ正式販売開始はされていないので、知名度はまだまだかもです。
ゼスティノの工場で生産されている、ゼスティノ同様、日本デザイン・設計、製造中国のタイヤです。
ドリフト界では一部テストなどを行われている様ですが、ゼスティノがヴァリノにD1関連は全面的に切り替わっていき、そのヴァリノの評判がちょっと?という感じなので、ゼスティノに代わる新しいコスパタイヤを、ということで、今回ゼクノーバのRS606 TW140 TYPE-S(ソフトコンパウンド)を筑波サーキットコース2000でグリップ全開テストをしてみました。
ゼクノーバRS606 TW140には2種類のコンパウンドが用意されています。
TYPE-S ⇒ 0℃からグリップする柔らかいタイヤ
TYPE-H ⇒ 25℃からグリップする、やや柔らかいタイヤ
TYPE-Sは、ドリフトなどで冷えた状態からコースインし、一周目二周目で競技するために、早期にグリップ力が高まる設定のタイヤとのこと。
寒い時期のサーキットでのグリップ走行では、果たしてどな結果をもたらすのか?
それを知りたく、筑波サーキットコース2000で行われるRX-8ワンメイクの走行会であるエイトリアンカップに於いて、本タイヤのテストを実施してみました。
この日の気温は8〜11℃。同日8:00から、RE-05Dを使ってスーパラップ(3周)の走行を実施し、その際のタイムは1分2秒180(自己ベストは1分1秒111)。
その後ゼクノーバタイヤに履き替え、8:50〜9:10に1本目、9:30〜9:45に2本目を走行しました。
●使用タイヤサイズと走行前インプレッション
ゼクノーバタイヤサイズは275/35R18。RX-8には最適のサイズです。
残溝は6.5〜7mm程度。最新のアタック専門のラジアルとまではいかないですが、少し浅溝に作られている様です。
タイヤを組んでいるところを見たが、サイドウォールはかなり柔らかめ。ホイールに組む前のタイヤの上に乗ったりしてみたが、全体としてタイヤ剛性は高い、とは感じられない感覚でした。
おそらく、タイヤの剛性でグリップを出す仕様というより、タイヤの構造などは一般ラジアル的で、その上に柔らかいコンパウンドを載せる、ゴムでグリップさせる方向性のタイヤなのだろうと推測し、エア圧は温間2.4〜5と少し高めを狙って走行することにしました。なお、走行前の皮むきは、組んでから一般道を筑波まで100km程度走行することで実施済です。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ1本目
写真:たかTECHさん
コースイン直後からグリップしていきます。意図的に1コーナーでアクセルをラフに開ければ当然テールは出ますが、出方がおとなしくヌルっとした感覚。
しかし正直、まだこのタイヤのグリップ力などは未知数。いくら0℃からグリップ力を発揮すると言っても、作動温度は35〜40℃あたりにあるのでは?と予想し、アウトラップ3周目(計測2周目)にアタックしようと思い、アウトラップ2周目は少し抑え目で走行。
ところが予想を裏切り、このラップで高いグリップ力をいきなり発揮します。
特に縦のグリップ、トラクションは優秀。ブレーキのストップは国産ハイグリと遜色ないレベル。
しかし、高速コーナーでの横の踏ん張りが足りない。筑波サーキットで言えば、ダンロップ〜80R、そして最終コーナー。2周目のグリップ力が良い状態でも、踏ん張りが不足している感じです。
そんな状態でコントローラインを通過。計測1周目は1分3秒848と、いきなり3秒台です。非常にレベルが高いタイヤです。この日はベストの寒い時期より0.5〜1秒落ちることを考えると、3秒前半が出ていてもおかしくない状況とするとさらに驚きです。
セクタータイム、最高速は以下です。
[Sec1]26.329 [Sec2]26.315 [Sec3]11.204 [TopSP]165.822km/h
ところがこの状態はここまででした。
その次の周から、少しずつ横のグリップレベルがダウンします。
これがゼクノーバの瀧澤さん(販売元代表)がおっしゃっていた、『熱が入りきると、そこからグリップは落ちます』という状況なのかと驚きます。本当に、ドリフト競技の一発目に結果を出すための仕様なんだなと。
計測1周目同様、高速コーナーでそれらはかなり顕著になり、最終コーナーは1周目と同様の進入をすると、完全なドアンダーでアクセルが入れられません。
でたタイムは、1分4秒225。コンマ4落ちました。
ただ、セクタータイムで見ると下記の様に、実はセクター1、2ともに1周目よりも良いです。
[Sec1]26.194 [Sec2]26.312 [Sec3]11.719 [TopSP]166.410km/h
最終コーナーは少し走りをミスしたと考えると、2周連続で3秒台は出せると言えます。
それからピットに戻り、エアを計測しました。
右F240kpa
右R240kpa
左F258kpa
左R252kpa
※4本220kpaスタート
エアを210kpaに落とし、さらに2周してみますが、残念ながらその後は5秒台と奮わず。
それ以上走ってもタイヤを消耗するだけなので、この枠は一旦走行終了としました。
●筑波サーキット2000走行インプレ ゼクノーバ2本目
熱が入ってダメならば、ヒートをまたいでタイヤを冷やした上でアタックしてみたらどうなのか?を試してみます。
とは言え、インターバルは約20分。それほど冷えているとは言えない状況ではありますが、再度アタックをします。
計測1周目からアンダーが強めのため、アタックを断念し後続車両に譲り、計測2周目で再度アタック。
ヘアピンはボトムを落とし、縦のトラクションを活かす走りに変更し、高速コーナーは全体的に速度を落とし気味で進入し、通常よりワンテンポ遅くじわりとトラクションを入れる様な、少し前の世代のタイヤで走る時の様な基本的な走法に変更して走行してみます。
熱がだいぶ入ってきているためか、最終コーナーは特にリアもムズムズしてきたりしますが、ここはさすがのドリフトタイヤ。いきなりスパン!とトラクションが抜けるようなことはなく、リアタイヤが沈み込み、ゆっくりとゼロカウンターの手前くらいのスライドでコーナーを抜けていきます。
こういうところは間違いない、コントロールはしやすく非常に素直なタイヤですね。
計測2周目(実質1周目)のタイムは1分4秒574。少しタイムは戻っています。
セクタータイムは以下。
[Sec1]26.511 [Sec2]26.653 [Sec3]11.410 [TopSP]165.289km/h
全体的にコンマ2〜3くらい落ちている感じです。
●タイヤ状態
走行前の右フロントのタイヤ状態。もちろん新品状態。
2本走行後のタイヤの状態です。
まずはフロントタイヤ。
左フロントはアンダーを出してこじってしまっている点から、少し摩耗がひどい状況ですが、これはタイヤのグリップに頼りすぎない走りをすれば、もう少し変わってくると思います。ただ、グリップピークとそうでない時のギャップが大きく、この特性をきちんと把握できないとアンダー発生は必然担ってしまうかもしれません。
なお、リアタイヤはきれいなものでした。
●総合評価
サーキット走行のグリップでの前提であるならば、TYPE-Sという0℃からグリップするコンパウンドのタイヤは、正直万人受けするタイヤ、とは言えません。
新品時のアウトラップ2周目のグリップレベルはかなりものがありますので、そういう限定された環境で結果を出す必要のある人には最適です。ブリヂストンのRE-05Dと近い目的、カテゴリなのかもしれません。
路面がキンッキンに冷えた状態でも安心して踏めるというのは明らかなアドバンテージです。
そもそも一番柔らかいR1というグレード(TW140)だと、猿走りをするには少し厳しいと思います。アンダーを出してしまうと、そのタイヤは更に熱が入り、熱が入るとゴムも溶けて、すぐになくなってしまいそうです。
そういう意味では、RS606のR1の今回試したTYPE-Sという0℃からのグリップコンパウンドではなく、25℃からグリップするTYPE-Hを試してみたいところです。
そのタイヤの評価を以て、ゼクノーバ RS606 R1の正しい評価としたいと思います。
なおこのタイヤインプレの様子を、大井貴之さんのYouTubeチャンネルで取材&公開されていました。
ご興味のある方は動画もご参照ください。
ゼクノーバタイヤの購入がわかりづらいので、リンクを貼っておきます。
ゼクノーバ販売 公式サイト
タイヤ購入が直接サイトからも行える様になったようです。
ゼクノーバ販売 ショッピングサイト
2018年12月19日
■ゼスティノGredge07RSに代わるタイヤを探して三千里。光明が見えた?ゼクノーバ(zeknova) RS606がどうなのか?
ゼスティノのGredge07RSが色々ありそうなので、みんなが安くて永く楽しめるグリップ用のタイヤをリサーチしている。
そんななか、一筋の光明とも言うべきタイヤが見つかった。
ゼクノーバ(zeknova) RS606というタイヤだ。
パターンはまぁ、ネ○バっぽいがそこは触れないでおこう。
色々この手のアジアン+国内設計アジア生産タイヤは見ているが、どれも一長一短っぽく、ゼスティノの07RSくらいイケてる風ではない感じなのが気になっている。ヴァリノも前評判だけ聞くと、グリップだとホントにキツい状況なので、敢えてここでトライする意味はあんまりないなと。
で、このゼクノーバタイヤ、バックボーンに俺はビビビっとキてる。
「Zeknovaタイヤは日本デザインで生産をZestino本社(中国)にて行っております。ZeknovaタイヤはZestinoタイヤで皆様から頂きましたフィードバックを元に開発されております。」
ってところだ。え?ゼスティノが生産してるの?あれ?ホント?
おやおやおや?なんかちょい期待できそーじゃね?
なによぉ〜〜!?サイズラインナップもゼスティノよりグッと来る感じじゃない〜?
なんつっても、275/35R18があるよぉ〜ん?
あらマジ?
おやおやおや・・もしかしてこれ・・どうかしら?
なお、商品説明には「セミスリックタイヤ」とバーン!と書かれているが、どうみてもラジアルなのでこのタイヤをSタイヤとして分類するのは違うだろうなって思ってる。シーランド比(YH風)・ネガティブ率(BS風)とか見ても、明らかにラジアル属性でしょ。
まぁその辺も含め、色々検証してみようかと。
ということで、今シーズンのTireLimitクラス向けタイヤの一つとして、ゼクノーバ(zeknova)RS606を試してみます!
お楽しみに!