
VALINOのVR00β、製品版名VR08GPのドライテストを、前回の筑波2000に続き、筑波サーキットコース1000、通称TC1000で実施してきた。
しかし天候はあいにくの霧、前日の雨も残ってる様子。
コースに到着し、ドライテストの断念がアタマをよぎる。
通常、TC1000だと朝一番の枠が走りやすいのだが、この枠は完全なウェット路面である走行しないこととした。
しかし、時間が経過するにつれて気温も上がり、少ない台数ではあるが車両走行によってレコードラインは乾きつつある状態。
TC1000は時間が経過するとどんどん路面が悪くなることから、多少の濡れた部分があるのは妥協し9:20枠で走行する。
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日時:2021年3月6日(土) 9:20〜09:40 ライセンス走行B枠
気温:11度
気圧:不明
車種:マツダ RX-8 (サイドポートチューンNA)
タイヤサイズ:265/35R18 10J RAYS ZE40
エア圧:ターゲットを温間2.2とし、FL1.8 その他1.9スタート
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レコードラインはドライだが、少し外すとセミウェットというイメージ。
TC1000はコース長も1kmと短いため、計測2周目のアタックは難しく、計測3周目も微妙な感じだったので、計測4周目でアタックを実施。
1コーナーから2コーナーの全開コーナーはやはりややヌルっとしながら走行するイメージ。
軽く修正蛇が必要になる感じで走行。VR00βは滑り出しも緩やかなのでこのあたりはホントに素晴らしい。
トラクションが抜けては意味がないので、ヘアピンなどは丁寧にアクセルワークをしながらコーナーをクリアし、縦にタイヤを使うイメージで走行すればきちんと付いてきてくれ、タイムにも結果は出てくるイメージ。

コントロールラインを通過し、アタック1周目のラップタイムは39秒193。おっと、39秒1とか出ちゃうタイヤなのか、2コーナーでの修正蛇、結構入っていたので、このあたりを修正するのと、路面コンディションがよければ38秒台に入ってもおかしくないタイヤと言える。
1周はミスしたので捨て、もう1周走行しこちらも39秒290。
39秒台が普通に出る。TC2000の2秒2と同様、TC1000の39秒前半というのも正直驚きを隠せない。
走行後にエアを計測。2.1。やはりエアが少し足りなかった。
TC1000だと完全ドライなら計測3周目にアタックすると仮定し、冷間エア圧を2.0をベースにした方が良いだろう。

走行終了後のタイヤ。
TC1000走行後は通常タイヤカスがすごく付くのだが、セミウェットであったことに加え、このタイヤはあまりタイヤカスを拾わない傾向なので、キレイな状態を保っている。
また、アウトサイドの0.5mm程度の薄い溝もまだ残っている。
ネットでの噂などで、この溝が消えるとグリップしなくなるということが言われているが、正直そんな感触は全くない。もう少し使い込んでみて、耐久性、グリップ力の維持などについてさらにレポートしてみる予定だ。
TC2000でもTC1000でも高いパフォーマンスを発揮する VALINOのVR00β(製品版はVR08GP)、非常にオススメなタイヤであることは否定できない。問題は街乗りで使うには抵抗のあるパターンだというくらい。サーキットで走行している限り、ロードノイズもそれほど気になるイメージではない。
自分は結構このタイヤを気に入っている。